フキ 

キク科

撮影 2000.3.27 高津区溝口 6-17-20 の路上にて

解説

 私は、フキが大好きです。フキにとっては申し訳ありませんが、あの少し苦みがあるところが何ともいえません。食べるところは葉の柄に当たるところですが、丸い葉はとても苦くて、私でさえ食べられません。そういえばフキの花がこんなに大きくなる前のフキのトウと言われるころも大変おいしく、天ぷらでよく食べました。フキさん、本当にありがとう。 フキは、日本の各地、そして朝鮮半島及び中国の平地や山地にふつうに生えている雄・雌の株がある多年草です。地下茎をはわせ、どんどん増えていきます。この写真のようなところでは、地下茎をはわせても、増えることはできないので、ほんのひとかたまりになっていました。 早春、根から花芽を出して、次第に茎を伸ばします。雌株では長さが30cmにもなり、白色の花を咲かせます。雄株は白黄色の花だそうですから、この写真のものは雌株の花でしょうか。小さな白い花がたくさん集まっています。その集まりがまたいくつか茎の先についているのですね。 フキは、ゴボウとともに大変古い時代から栽培され、日本特産のもっとも古い野菜の一つになっているそうです。東北地方や、北海道には野生のフキがたくさん自生しているそうですが、秋田で栽培している秋田ブキは、葉が大変大きくなり、時には1メートルにもなるものがあります。

   

撮影 2000.3.27 高津区溝口 6-17-20 の路上にて