ヒメノボタン 別名:クサノボタン、ササノバノボタン

ノボタン科

撮影 2000.10.5 高津区溝口 5-6-48 付近で

解説

 ノボタンをそっくり小さくしたようなこの花。それにしてもこの雄しべや雌しべの曲がり具合や形は、どうしてこのようにならなければいけないのか、たいへん疑問です。
 ノボタン科では、花弁(カベンと読み、花びらのことです)は4〜5枚、そして雄しべの数は花弁の倍の数があると資料にありました。とすると花弁はご覧のように5枚ですから雄しべは10本ということになります。たくさん数のあるのが雄しべでしょうが、みな先の方がまるまって上の方を向いています。雄しべは、花糸(カシと読みます)と葯(ヤクと読み、花粉を入れる袋です)から出来ていますが、この葯にあたる部分がまるで釣り針のように曲がっています。
 このわけについては残念ながら分かりません。こんなことを研究してみるのもまたおもしろいと思われますが、若い皆さんにぜひやってもらいたいと希望します。
 もちろん園芸種で、民家の庭先で鉢に栽培されていました。

   

撮影 2000.10.5 高津区溝口 5-6-48 付近で