ポットマムの仲間 

キク科

撮影 200.11.29 高津区溝口 6−8−13 付近で

解説

 ポットマムとは、鉢植えにしたキクという意味なのだそうです。このキクは、現在たくさんの種類があり、色も形も多くあります。それほど人気があり、多く鉢栽培されているということのようです。このキクは中輪の菊で、元々日本や中国が原産地なのだそうですが、18世紀の末にはヨーロッパに渡り、さらに19世紀にはアメリカに渡って、鉢植えの菊として改良され、それがさらに昭和30年代に日本に再輸入されたのだそうです。そこから人気が出てきたのだそうですが、この写真でお分かりのように、この場合は、土に直接植えられていて、自然に野生化したものと考えられます。
 花の直径は、3〜5cmほど、背の高さは70cmほどもありました。左下の写真を見てください。中心の黄色い筒状花(トウジョウカと読み、一つ一つが雄しべと雌しべを持った花なのです)は、今が盛りと咲いています。中心部分がわずかに開いていませんが、先が二つに割れ、開いてたれ下がっているのはメシベの頭の部分(柱頭:チュウトウと読みます)と思われます。もう花粉をもらったのでしょうか、それともまだなのでしょうか。
 キクの仲間は、種でふえるものもありますが、根でふえたり、若い枝を土にさしたり(挿し木:サシキと読みます)して増やすことが多いようです。この花も多分そうかもしれません。種が出来にくいのでしょうか。

   

撮影 200.11.29 高津区溝口 6−8−13 付近で