ヒガンバナ
ヒガンバナ 別名:マンジュシャゲ
ヒガンバナ科
撮影 2000.9.18 高津区溝口 5−17−817 付近で
解説
この花は、とてもおもしろい花です。というのもこのように花を咲かせている時期には、ごらんのように葉が全くないのです。花が全部枯れて無くなってからようやく葉が出てきます。でも、翌年の3月には枯れてしまいます。どうしてこんなことをしなければいけないんでしょうね。不思議な花ですね。
9月のお彼岸(9月の二十日前後)近くになると、あちらこちらにこの赤い花の集団が目につきます。ひょろりと茎が伸びて、その上に15cmほどもあろうかと思われる真っ赤な花が広がります。背の高さは、40cmほど、地中にはラッキョウの形をした球根のようなもの(鱗茎といいリンケイと読みます)があり、それで増えていきます。
茎の頂上には、花を数個付けます。一つの花には、花びら(花被といい、カヒと読みます。花びらとガクの区別が付かないものをいいます)が6枚、長さは5cmほどで、外側に反り返っていて、花びらのふちは波打っています。オシベは6本、メシベは1本、ともに花びらの色と同じで、花びらの外に飛び出しています。雄しべの先の黄色い葯(ヤクと読み、花粉を入れる袋です)も目につきます(左下の写真参照)。このように雄しべも雌しべもそろっているのですが、残念なことに種は出来ません。有毒植物の一種だそうですが、名前も地方によっていろいろで、50以上もあるそうです。ヒガンバナは、お彼岸の頃に咲くことから、マンジュシャゲは曼珠沙華で、赤い花の色を意味するのだそうです。
撮影 2000.9.18 高津区溝口 5−17−817 付近で
登録日: 2021年4月8日 /
更新日: 2021年4月8日