ハキダメギク 

キク科

撮影 2000.6.15 高津区溝口 6-15-876 付近で

解説

ハキダメギクのご登場は二度目です。この花の本当の姿を見てもらわないと、この花に申し訳がないように思ったからです。
 冬の1月21日、場所は違うのですがこの花を撮影しました。これは私の勉強不足に負うところが大きいのですが、この花について前もってきちんと勉強してあれば、この花が開くのは、暖かい時期であることは当然 頭のどこかに入っていたはずなのです。が冬の寒いときには、咲き遅れたか枯れずに残っている、キク科にはそのような性質があるのだろう、などと勝手に思っていたのだから恥ずかしくなります。確かにキク科の他の花など、花びらや葉を残したまま冬の寒風に吹きさらしになっている姿を見ることはあります。そのようなこともあるようですが、まだまだ勉強不足だったことは否めません。
 一年草です。ですからこの花もやがて種をまいて散ってしまうのだと思います。ですが、つけられた名前に似ず、この花の外側の花びらをよく見てほしいのです。五枚の白い花びらは三っつに切れ込みが入り、実に清らかな感じがするのです。キクの仲間ですから舌状花(ゼツジョウカ)です。当然中の黄色く見えるところは筒状花(トウジョウカ)です。
 花びらに比べると、葉や茎には、たくさん毛が生えていて、清らかな感じとはほど遠いのですが。それにしても大正年間、日本にはるばるやってきて ハキダメギク などという名をもらったのはいかにもかわいそうで仕方ありません。ちなみにはきだめとは、ゴミの捨て場のこと、ゴミを掃いて集めるところという意味ですから。

撮影 2000.6.15 高津区溝口 6-15-876 付近で