ハコベ 別名:コハコベ、ハコベラ、アサシラゲ

ナデシコ科

撮影 2000.3.31 高津区溝口 5-19-803 の空き地にて

解説

 この花にも不思議なことがあります。ぜひルーペでのぞいて見てください。それは茎の節(ふし)から節に、たった一列だけ毛が生えているのです。節が過ぎると今度は違う方向からまた一列、同じように毛が生えていきます。不思議ですね。どうしてこんなことになったのか、想像してみてください。
 春の七草の一つで、食べられます。葉は、向かい合って付く対生で、茎の上の方と下の方では長さが違います。花は写真のような白い花びらが10枚あるように見えますが、切れ込みが深いのでそう見えるだけで、実は花びらの根本の方でくっつきあっています。
 ごらんのように背が低いので、周りの草たちがまだ伸びてこないうちに花を咲かせ、種を作ってしまおうとして、まだまだ寒い冬の終わり頃から咲き始めます。いろいろ植物も工夫をしているんですね。

   

撮影 2000.3.31 高津区溝口 5-19-803 の空き地にて