ヘラオオバコ 

オオバコ科

撮影 2000.5.8 高津区久地 久地ゴルフガーデン近くで

解説

 ヨーロッパ原産(日本には、江戸時代の終わり頃伝えられたそうです)の多年草(冬の間は地上部は枯れてしまうが、春になるとまた芽を出す)です。葉は、全て根から直接出る根生といわれるつき方をします。花をつける茎(花茎といいます)も、直接根から出ます。この花の茎(この花の茎の長さは、30〜50cmくらいありました)の先に穂のようになった花をたくさんつけます。 左下の写真では、花が途中まで開いていることが、よく分かると思いますが、白く見えているのは雄しべです。この雄しべをよく見てください。先っぽの白い固まりは葯(やく)といい、花粉をつくったり、ためておいたりする袋です。この葯の下の方に細い糸のようなものが見えますね。これを花糸(かし)といい、葯を支える役目をしています。ルーペで見ると、花びらは根元の方が筒型になり、先は四つに割れて開いています。ルーペは役に立ちますよ。    

   

撮影 2000.5.8 高津区久地 久地ゴルフガーデン近くで