ハナトラノオ 別名:カクトラノオ、フィソステギア

シソ科

撮影 2000.8.24 高津区久地 65 付近の土手で

解説

 この花を撮った土手の近くに、花のとても大好きなおじさんが住んでいます。真夏などでも裸になって、真っ黒になって水をやったり、土づくりなどをしたりしていました。この花もおじさんが植えたであろうと思われる園芸種です。このおじさんからは、たくさんのことを教えてもらいました。ご自分で実際に世話をし、観察しているのですから、お話に熱が入り、土づくりが大切なことや、人間の花に対する心がけが大切なこと等々、本当にたくさん教えていただき大いに勉強になりました。このおじさんには深く感謝しています。
 北アメリカ東部が原産の多年草で、茎は四角です。背の高さは80cmほど、花は、写真のように唇を開いたように見えるところから、唇弁(シンベン)と呼ばれ、上の弁を上唇、下の弁を下唇などと呼ぶこともあります。シソの仲間にこのような形をした花が多いようです。上唇を良く見てください。その内側に雄しべが4本くっついているのが見えませんか。下唇には紫紅色の模様があります。虫たちを誘うようにとてもうまく工夫しているのです。ハチなどがこの奥の方に入ってくると、その背中に自然に雄しべの花粉がつき、別な花に運んでくれます。うまくできているものですね。

   

撮影 2000.8.24 高津区久地 65 付近の土手で