ハリエンジュ 別名:ニセアカシア

マメ科

撮影 2001.5.9 高津区溝口 5−15−1195高津小学校そばで

解説

 まめの仲間のとくちょうが、よくあらわれている花です。そのとくちょうは、二つあります。一つ目は、葉にあります。上の写真を見てください。小さな葉が並んでたくさん見えますが、この小さな葉は、葉の一部でしかありません。この小さな葉の一つ一つを小葉(しょうようと読みます)といい、この小葉がいくつか集まって一枚の葉になるのです。3cmほどの小葉が向かい合ってたくさん集まっています(小葉が集まっているのを複葉といいます)が、共通しているところはこの場合、奇数です。そして鳥の羽のように見えるところから、羽状複葉(うじょうふくようと読みます)といいます。奇数個集まっているので、正確には「奇数羽状複葉」(きすううじょうふくようと読みます)といいます。もう一つのとくちょうは、花です。あのムラサキのフジの花もこのようにたれ下がっていますね。それがとくちょうなのです。もう一つとくちょうをあげれば、実は、枝豆のようにさや状になります。
 このような特徴を見分けると、まめの仲間は、わりあい簡単に見分けることが出来ると思います。ぜひ挑戦してみてください。
 この場合も街路樹として植えられていましたが、高さが15メートル以上にもなる落葉の高木です。この木の場合は、10メートル前後でしょうか。葉の長さは、20cmほどにもなりますが、その根元には、しばしば1cmほどのトゲが出来ます。そのためにハリの名前がついたのでしょう。
 ただのエンジュは、赤い色の花が咲きます。そしてトゲはありません。

   

撮影 2001.5.9 高津区溝口 5−15−1195高津小学校そばで