ホトトギス 別名:ハナホトトギス、 油点草

ユリ科

撮影 2000.10.12 高津区二子 1-12-1119 付近で

解説

 花のアップを見てください。恥ずかしい話ですが、私はこの花が、こんなに複雑に、しかもまるで生き物のようにみずみずしいとは、思っても見ませんでした。カタツムリ君が驚いて大きな口を開け、ウワーッとばかりに飛び上がった、そんな風にも見えますね。
 もちろんこの花が、ホトトギスであることは、三十年以上も前から知っていましたが、この写真を撮るまでは、このような魅力的な花であることは、ちっとも知らなかったのですから、無関心というのは恐ろしいですね。
 資料によると山地に生える多年草だそうですが、この場合は園芸種でしょう。ご覧のように民家の庭に植えてありました。種でも増えるし、根でも増えるそうで、このようなかたまりになっているのでしょう。花びらにあたるもの(花被:カヒと読みます)は6、斜めに開き、外側にはたくさんの毛が、内側には濃い紫色の斑点があります。付け根の方には黄色い斑点があります。雄しべは6本、雌しべの先(柱頭:チュウトウと読みます)は三つに割れ、さらにその一つ一つがまた二つに割れています。
 今度ルーペでじっくり見てみてください。本当に見応えがあります。  

   

撮影 2000.10.12 高津区二子 1-12-1119 付近で