ハキダメギク-1 

キク科

撮影 2000.1.20 高津区溝口6-16-20付近の路上で

解説

 はきだめぎく、とはまたかわいそうな名前がついていますね。牧野富太郎博士が自らが命名者だと自著の図鑑に記されています。アメリカ大陸からはるばる日本に渡ってきた植物で、道路などのはじっこに生えている一年草です。 茎はよく枝分かれし、短い毛があります。高さ10〜60cm。枝の先には5mm内外の小さな花(小頭花:しょうとうか)をつけます。外側の白色の花びらは、先が三つに割れたものが5枚。一見、汚れたように見えますがルーペで覗くと意外に美しく見えますよ。中央の黄色に見えるところも花の集まりです。管のようになった短い花びらがあり、花びらの先は、やはり5つに分かれています。そしてその中に雄しべや雌しべがあります。このようにとても小さいのですが、たくさんの花が集まって一つの花のように見えます。 春の終わり頃、枝の頂上に小さな花を一個開いてから急に枝分かれが盛んになり、各枝の頂上に、また花をつけていきます。撮影した日時は1月でしたが、写真のようにまだみずみずしい花がたくさんついていました。このように花期が長いのはキク科の特徴(とくちょう)のようです。

   

撮影 12.1.20溝の口6-16-20付近の路上にて