オダマキ 

キンポウゲ科

撮影 2000.5.10 高津区溝口 2-18-33付近で

解説

  この花は、二ヶ領用水沿いで見つけました。もう花も終わりに近かったのでしょうか花びらがしぼみ始めたものや、もう種になりかけているものも見られます。園芸種なのですが、本来の花の色は鮮やかな濃い紫色なのだそうです。ですが、まれには白色もあるのだそうです。花がみな下向きに咲くのが特徴で、下向きに咲く理由がちゃんとあるようです。(昆虫との関係です。田中 肇著「花と昆虫」保育社発行 を参照してください)
 写真を見てください。下向きの花びらの上の方は管のようになってだんだん細くなっていき、やがてくるりと巻くように集まります。この部分を距(きょ)といい、蜜をためておくところです。この距も含めた花の長さは3cm内外です。ここに昆虫が押し入るのです。特にハチの仲間は力が強いので、もぐりこむのが得意のようです。奥までもぐり込んで蜜をすうのですが、時には距に歯をたてて、破って蜜を吸うこともあるそうです。花と昆虫の関係を調べてみると驚くことがたくさんありますよ。(上記の本など)

   

撮影 2000.5.10 高津区溝口 2-18-33付近で