イタドリ 別名:スカンポ

タデ科

撮影 2000.9.8 高津区久地 82 付近で

解説

 イタドリを見ると、お祖母ちゃんのことを思い出します。イタドリの若い芽は、茎が太く、やわらかいのです。お祖母ちゃんはこれをドングリと呼んでいました。このドングリをたくさん採ってきて塩漬けにしておくのです。そして冬、野菜が不足がちの時、これを油炒めにして食べさせてくれました。このごろは食べていないのですが、その味は、お祖母ちゃんの思い出とともに忘れられません。今度是非食べてみようと思っています。
 どこにでも生えている多年草です。地下に根茎(コンケイと読み、地中を横にはって根のようになった茎のことです)を横にはわせ、あちこちに芽を出します。この若い芽は食用になり、根茎は薬用となるそうです。オスの株とメスの株と別々にあります。オスの株にはオシベが8本、メスの株にはメシベが1本ですが、メシベの花柱は3本あります。
 左下の写真を見てください。花の蜜などには用のないと思われるクモさんが写っています。ハエトリグモの仲間でしょうか。きっとお腹を空かせているのかもしれません。この花に蜜を吸いにくる虫たちを待っているのでしょう。なんだかとてもきびしい自然の世界をのぞいたようですね。

   

撮影 2000.9.8 高津区溝口6−9−1030付近で