イモカタバミ 

カタバミ科

撮影 2000.1.12 高津区溝口6−9−3川崎市総合教育センター前庭で

解説

 資料によると花期は4月〜9月とありますが、センター前庭の国道246号線沿いの花壇では、1月の半ばだというのに、今が盛りとばかりに花がたくさんついています。 
 朝の出勤の時には閉じている花も、昼には開き、夕方の帰宅時にはしっかり閉じていて、寒さをしのいでいるように感じます。
 南アメリカ原産だそうですが、終戦後に日本に渡ってきて、今では各地に普通に生えています。
 葉は、根から直接はえる根生(こんせい)。葉の柄の長さは10〜20cm、その先にハート型の小さい葉が3枚ついています。この小さい葉が三枚でじつは一枚の葉なのです。このような葉を複葉(ふくよう)といい、マメ科などにたくさん見られます。
 花は、根から直接のびた茎につき、花びらの長さ約1.5cm、雄しべは10本ですが、よく見るとそのうち5本は他の雄しべより長くみえます。ルーペで見ると雌しべの先が五つに分かれているのが確認できます。花粉を逃がさないようにするためでしょうか。だが、果実はつきません。地下には、大きなイモのようなかたまりがあり、それで増えます。

   

撮影 12.1.12 高津区溝口6−9−3センター前庭で