アイリスの仲間 別名:においアイリス

アヤメ科

撮影 2002.4.5 高津区久地 8 付近で

解説

 資料を読むと、アイリスの仲間はたくさんあります。もちろん園芸種が中心です。本来は、イリスといい、ギリシャ語で”虹”を意味するのだそうですが、いずれにせよ美しいということを表したかったのだそうです。よく見ると本当にきれいですね。花びらにあたるところ(花被:カヒと読みます)は六枚あり、その根元の方はくっつきあって筒のようになっています。外側の3枚は、ガクの変形で広くなって垂れています。この3枚には写真のように、ヒゲによく似た毛のようなものがあります。この毛のようなものが有るか無いかで、アヤメの仲間の種類が大きく二つに分かれるのだそうです。面白いですね。
 日本には、江戸時代の終わり頃、慶応3年(1867年)頃に渡ってきて、それ以来普通に花壇用アイリスとして栽培されているそうです。背の高さはこの場合で50cmほどでしょうか。葉は、剣のようにやや広く、先はとがっています。根は太く張り巡らされています。この根を乾燥させて粉にしたものには、良い香りがあるところから、歯磨き粉の香料としたり、胃の薬にしたりするそうです。そのことから別名の「においイリス」という名が生まれたそうです。

   

撮影 2002.4.5 高津区久地 8 付近で