アメリカセンダングサ 別名:セイタカウコギ

キク科

撮影 2001.10.26. 高津区溝口 5−16−823 付近で

解説

 この草の種を洋服につけ、取り除くのに困ったという経験を持っている人も多いと思います。なるほど資料を読んでみると「北アメリカが原産の一年草で、帰化して各地に広がり、強害草(キョウガイソウと読むのでしょうか)となっている」という説明がありました。害草というのですから人間にとっては、役に立たないどころか害になっているということなのでしょう。しかも強い害なのですから。なんだかかわいそうですね。
 コンクリートの割れ目に根を下ろし、頑張って生きていました。背の高さは80cmほどでしたでしょうか。同じ10月のページにセンダングサがありますが、よく似ているのです。でもはっきりと違うところがあります。その違いを二つほど見つけてください。
 左下の写真で、花の下の方に細長い葉のようなものがたくさん出ています。15枚ほど数えられますね。これは総包(ソウホウと読みます)といいます。アメリカセンダングサはこれがこんなに長くなりますが、センダングサは短く目立ちません。これが一つめです。もう一つは右下の写真です。これはアメリカセンダングサの果実ですが、この褐色の種の先には、逆向きのトゲがある2本の角のようなものが生えています。この角のようなものをノギというそうですが、センダングサはこのノギが3〜4本あります。
 じっくりとルーペなどを使って観察すると、いろいろなことに気がつくと思いますが、そのことがまた自然観察の楽しみですよね。

   

撮影 2001.10.26. 高津区溝口 5−16−823 付近で