オオブタクサ 別名:クワモドキ

キク科

撮影 2000.9.8 高津区久地 1120付近の川原で

解説

 この写真のものは、比較的背が低いのですが、それでも2メートル近くはあります。私の背の高さよりはるかに高いのですから。資料によると3メートルを超えるものもたくさんあるとかで、北アメリカから第二次世界大戦後に渡来したのだそうですが、アメリカでは、6メートルを超えるものもあるそうです。多摩川の川原にたくさんの大群を作っていました。この花を見てください。みな下を向いていますね。資料を調べたのですが、なぜ下を向いているのか分かりませんでした。この下を向いている花は、みな雄花です。この雄花から大量の花粉が吐き出され、空中を飛び、雌花にくっつきます。いわば風媒花(フウバイカと読み、風によって花粉が運ばれ、受粉する花のことです)です。この大量の花粉は、人にも害をもたらします。花粉病の原因になります。大群で、大量の雄花で大量の花粉を吐き出すのですから、あまりうれしくはありません。
 北アメリカが原産の一年草です。秋の終わりには枯れてしまいますが、たくさんの種で、また春に芽を出します。
 この花を撮って一年後、この花の雌花を撮ることが出来ました。右下の写真です。雄花は下向きに開いていますが、雌花はこのように上向きに開いています。この花の工夫、お分かりでしょう。

   

撮影 2000.9.8 高津区久地 1120付近の川原で