イヌビエ 別名:サルビエ

イネ科

撮影 2000.8.24 高津区久地 65 付近で

解説

 農村から都会の空き地まで、どこにでも生える一年草です。ですから種がとても重要なのです。ご覧のようにたくさんの種をつけています。左下の写真で、黄色のつぶつぶが見えるのは、雄しべのヤク(葯と書き、花粉を入れておく袋です)です。
 背の高さは、60cmほどで、茎の頂上で枝分かれし、そこにたくさんの小穂(ショウスイと読みます)をびっしりすき間なく付けます。種をたくさんつくりたいという思いがあるような気がしますね。もちろん花びらはありません。 花びらがないので花は目立ちませんが、花粉は虫に運んでもらうのではなく、風に運んでもらうのです。雄しべは3本、雌しべは1本です。
 ヒエという植物は、人の食物として昔はたくさん作られていました。今は作られません。イヌビエという名前は、食物にならないヒエ、役に立たないヒエ という意味だそうです。

   

撮影 2000.8.24 高津区久地 65 付近で