イヌツゲ 

モチノキ科

撮影 2001.6.1 高津区久地 408付近で

解説

 よくイヌという名前が頭につく植物があります。イヌというのは、役に立たないという意味があるのだそうで、本物の犬には気の毒ですが、本物はたくさん人間の役に立っているのですから、卑下することはありませんよね。この場合ですが、ツゲ科のツゲによく似ているのにツゲほど役に立たないのだそうです。ツゲは昔、髪をすく櫛の材料になりました。
 この木は5メートルほども大きくなるようですが、この場合は、1メートル半くらいでしょうか、花は、この木のようにあまり目立ちません。オスの木とメスの木があり、この花は、雄花のようです。白い花びらが4枚、4本の雄しべ、これが雄花です。(左下の写真)
 雌花は、葉の脇から普通は1本でてきて、白い花びらが4枚、4本の雄しべがありますが、雄しべは退化していて花粉は出しません。 
 このようにして、自分の花の花粉を受けない(自家受粉をさける)ようにしているのですね。 

   

撮影 2001.6.1 高津区久地 408付近で