イノコズチ 別名:フシダカ、コマノヒザ、ヒカゲイノコズチ

ヒユ科

撮影 2000.9.18 高津区溝口 5−22−785 付近で

解説

 草原ややぶの中を動き回ると、洋服などに、この種がたくさんくっついていることがあります。左下の写真を見てください。上の方は横向きになっていますが、下の部分は、下向きに向きを変え、茎にしっかりとくっついています。この茎にくっついている種はもう花が終わったのです。上の方は今花盛りというところでしょうか。
 道ばたや空き地など、どこにでも生える多年草です。背の高さはこの場合70cmほどありました。茎は四角形で枝も葉も対生(タイセイと読み、向かいあってつくことです)につきます。葉や枝が出ているところ(節:フシと読みます)を節といいますが、この節は大きくふくらんでいることが多いのです。これはこの節に虫の幼虫が入っており、幼虫が成長するにつけ、この節もふくらんでいきます。これを虫こぶと呼んでいます。別名のフシダカはここから来ているのでしょうか。
 花びらにあたるものは5枚、雄しべは5本、めしべは1です。

   

撮影 2000.9.18 高津区溝口 5−22−785 付近で