オウバイ 

モクセイ科

撮影 2002.2.14 高津区久地 67 付近の土手で

解説

 よく似た花に、同じ2月に咲くウンナンオウバイがあります。私は間違えてそれをオウバイとしていましたので、訂正しました。花の大きさがこちらの方が小さいようです。この場合はまだ木が若いようで、高さが120cmほどですが、本来は2メートルにもなるそうです。中国が原産の落葉低木で、観賞用に庭に植えられているのですが、この場合は民家の前の土手に植えられてありました。枝はご覧のように少したれ下がっていますが、地面につくとそこから根を出してふえるそうです。この時期は葉がありませんが(先の方にごく小さい葉がありましたが)、向かい合って付き、3出複葉(サンシュツフクヨウと読み、小さい葉が三枚で、一枚の葉です。)です。花びらは(正しくは花冠:カカンといいます)根元の方がくっついて筒のようになっていて、先の方が六つに割れています。雄しべは筒の中の方に2個、くっついています。匂いはありません。
 漢字では、黄梅と書きますが、梅ではありません。中国では迎春花(ゲイシュンカと読みます)というそうで、春を迎える花という意味だそうです。そろそろ春のきざしが感じられる季節になりましたね。

   

撮影 2002.2.14 高津区久地 67 付近の土手で