アセビ 

ツツジ科

撮影 2000.3.17 高津区久地396遠藤裕光氏庭園にて

解説

 北海道をのぞく日本の乾燥した山地に生える常緑低木と資料には説明してありますが、民家の庭などにもたくさん栽培されています。この写真の遠藤さんのお宅では、大変手入れが行き届いていて、とても美しく思いました。遠藤さんは毎朝近くの畑で野菜を作っておられ、すばらしい野菜を何種類も収穫されているようです。この花を是非撮らせてほしいとお願いしたところ、こころよく庭の中に入れていただきました。 枝分かれが多く、高さ1.5〜3mくらいで、新しい枝は緑色で、葉は、枝の頂上付近に集まって互生(互い違いに生えていること)しています。早春、枝の先につぼ型の白い花が穂のように垂れ下がって咲きます。この写真の場合はピンク色の花が多く、ところどころに白い花のかたまりが見られました(写真右下参照)。がくは、5つに割れていて、花びらの先も同じように五つのくぼみが見られます。雄しべは10本で、その先の葯(やく)(雄しべの先の袋のこと、ここで花粉が作られる)には2本のとげがみられます。花の中をルーペで覗くと、このとげがよく目立ちます。雌しべは1本で、やがて5〜6mmの果実を上向けにつけます。 この植物は有毒植物で、この葉を馬が食べると苦しみのあまり酒に酔っているように見えるところから“馬酔木”ともいわれています。 

   

撮影 2000.3.17 高津区久地396遠藤裕光氏庭園にて