センニンソウ 

キンポウゲ科

撮影 2000.9.8 高津区宇奈根 610 付近で

解説

 10メートルも離れているのに、強い芳香が漂ってきます。車で走っているときに偶然発見したものでした。カメラと三脚をもって、自転車でとことこ出かけてみました。満開で、素晴らしい香りで私を歓迎してくれました。うれしかったです。ハナさんに感謝です。
 つる性の多年草ですが、有毒な植物だそうです。おそらく口にしなければよいのではないかと思いましたが、有毒についてよく分かりませんので、なるべく触れないようにしました(キンポウゲ科には有毒なものが多いようです)。
 白い花びらが4枚あるように見えます。これは花びらではなく、ガクなのです。花びらにあたるものはありません。長さは、10mm〜20mmほどです。
オシベは多数あります。白いひものように見えるのは全てオシベです。長さは、7〜9mmほどです。このオシベの先を良く見てください(左下の写真)。先の方のふくらみが少しふくらんで見えませんか。これがヤク(花粉を入れておく袋です)なのです。ヤクの長さは約3mmほどです。またメシベも多数あります。メシベ群といわれるものです。その先が反り返っているのが分かりますか。これがメシベの柱頭(チュウトウと読み、花粉を受けるところです)です。まだおもしろいところがあります。この花は、つる性です。しかし普通のつると違い、葉の柄が長く、この柄がぐにゃぐにゃに曲がり、曲がったところでものに引っかかるのです。この場合は、2�。ほどの金網にびっしりついていました。 

   

撮影 2000.9.8 高津区宇奈根 610 付近で