シロバナハナズオウ 

マメ科

撮影 2002.4.2 高津区久地 775 付近で

解説

 まだ植えたばかりの若々しい木のようでした。高さは、2�。ほどでしょうか。葉が出る前にこのようにたくさんの花をつけます。普通は、紅色の花をビッシリつけますが、このように白色の花は、なかなか見つかりませんでした。でも、カメラを近づけてアップで撮ってみると、このようにとてもきれいな花なのです。
 まめの仲間は、マメ科といって、共通した花の形をしています。その花の形は、蝶に似ているので、蝶形花(チョウケイカと読みます)といい、花びら(花弁:カベンと読みます)は5枚あります。 旗弁・・・1枚、翼弁・・・2枚、竜骨弁・・・2枚、合計5枚です。  
 この花の場合も、もちろん5枚ですが、一番下につき、横に飛び出しているように見える花弁が竜骨弁(リュウコツベンと読みます)です。雄しべや雌しべを直接包み込んでいます。その上に2枚の翼弁(ヨクベンと読みます)があります。この場合は上に反り返っているように見えます。旗弁(キベンと読みます)は1枚ですが、この場合はみな白の花弁で、どれが旗弁かよく分かりませんが、資料では上に反り返っているとありました。とてもきれいに並んでいるように見えますが、それぞれの花びらには役割がきちんと分担されているようです。
 シロバナハナズオウは、もちろん人間が改良した園芸品種ですが、それにしても紅色のハナズオウと形の上ではそっくりです。色が違うだけのようで、よくこのようなものを創り出したなあと感心せずにいられません。

   

撮影 2002.4.2 高津区久地 775 付近で