サルビアの仲間 

シソ科

撮影 2000.9.19 高津区溝口 3−16−791 付近で

解説

 サルビアにはたくさんの仲間があります。この場合は園芸種ですが、野生化しているものも多いようです。資料にもたくさんの種類が紹介されていました。しかしどの花にも共通点がありました。それは、唇に似ている花の形です。唇形花(シンケイカと読みます)といいます。花びらの根元の方はくっつきあっていて筒のようになっていますが、先の方は唇のように二枚に割れています。上の方を上唇弁(ジョウシンベンと読みます)といい、下の方を下唇弁(カシンベンと読みます)といいます。略して上唇とか下唇などといいます。この場合左下の写真のように上唇は白色で白い毛が見えます。下唇はきれいなピンク色で大きく広がっていますが、さらに割れ込んでいます。
 オシベは3本ですが、花粉を作ることが出来るオシベは2本で、多の1本は痕跡雄ずい(コンセキユウズイと読みます)といい、花粉を作ることが出来ない代わりに、バネの役割をし、昆虫が運んできた花粉を受粉させる役割をしているのだそうです。
 こんなことを頭に入れながら花を見ていると、きっとおもしろくなると思いますよ。

   

撮影 2000.9.19 高津区溝口 3−16−791 付近で