ススキ 別名:オバナ、 カ ヤ

イネ科

撮影 2000.11.13 高津区久地二ヶ領用水新川沿いで

解説

 上の写真は、いかにも晩秋の暖かい陽光をたっぷりと受けた、平和そのものを感じます。ですが、左下の写真をよく見てください。ここでは平和どころではなく、この冬をどう乗り切ろうかという虫たちと、せっかく作り上げた養分を横取りされては困るというススキとの、目に見えないすさましい戦いが展開されているような気がします。これが自然の姿なんだなあ・・・きびしいもんだなあ・・・と、しみじみ思わされました。
 どこにでも生えている大形の多年草で、大群を作ることもよくあります。かやぶき屋根の材料になったりと、昔は大切にされました。
 背の高さは1〜2メートルほどもあり、茎の先は枝分かれをし、その枝にたくさんの小穂(ショウスイと読み、ススキの種が入っています)を付けます。この小穂に左下の写真のような毛が付いていて、きれいな穂に見えるのですね。子どもの頃によくいたずらをして、このススキの葉で手を切ったりしたものでした。
 ススキの名前の由来は、すくすくたっている木(草)という意味とか、神楽に使われる鳴り物用の木、すなわちスズの木の意味とかいろいろあるようです。カヤは、刈って屋根をふく刈り屋根からきているなど、名前の由来も調べてみると面白そうです。

   

撮影 2000.11.13 高津区久地二ヶ領用水新川沿いで