スギナ
スギナ
トクサ科
撮影 2002.3.22 多摩区堰 1−26−336 付近の空き地で
解説
この写真と、名前を見て、アレ!っと思うか方がいるかもしれません。これはもちろんツクシですが、このツクシは、右下の写真のスギナの一部なのです。もちろん地下茎でつながっていて、あるところからはスギナが、あるところからはツクシが出ているということになります。資料によると、ツクシの方は胞子茎(ホウシケイ)といい、スギナの方は、栄養茎(エイヨウケイ)というそうです。胞子茎の高さはこの場合7〜12cmほど、栄養茎はまだ芽が出たばかりで充分のびきっていません。やがて30〜40cmほどになるそうです。左下の写真を見てください。茶褐色の六角形をしたビラビラが見えますが、これを胞子葉といい、ホウシヨウと読みます。この胞子葉の下に、白いものが二つ〜三つ見えていませんか。これが胞子を入れておく袋で、胞子嚢(ホウシノウと読みます)といいます。この胞子嚢の大きさは、0.4〜0.5mmほどでしょうか。
こらまでの花は、花粉を雌しべの先(柱頭といい、チュウトウと読みます)に付けて子孫を残していましたが、スギナは、胞子で子孫を残します。そこが大きく他の花と違うところで、他の花より下等な植物といわれています。でもツクシも食用になり、スギナも若いうちは食用になるそうです。
このスギナには苦い思い出があります。まだ充分にコンピュータになれていませんでしたので、せっかく撮ってきたこのスギナをすべて消してしまいました。がっかりしましたし、くやしくて夜も眠れないほどでしたが、でも仕方がありません。一年間待つしかないのです。そうして撮ったのがこの写真です。ついぼやいてしまいました。失礼しました。
撮影 2002.3.22 多摩区堰 1−26−336 付近の空き地で