セイヨウタンポポ 

キク科

撮影 2000.3.23 高津区溝口6-6-979の路上で

解説

 センターの付近を探しに探していて、ようやく見つけました。もう綿帽子ができていました。写真を撮っている最中に、風がヒュッと吹いてきました。すると綿帽子は半分くらい飛んでしまってなくなりました。来年も是非芽を出してほしいと願いました。一生懸命、種の保存をしているのですね。 ヨーロッパが原産の多年草で、日本に渡ってきた帰化植物(よその国からわたってきて、そのまま日本で生き続ける)ですが、都会地や北海道に多いそうです。  葉は太く、しかも深く地中にもぐっている根の上に根生(根の上に葉が直接生える)して多数つき、幅3〜5cm、長さ25〜30cmにもなると資料にはありましたが、この場合は、大きい葉でも15cmくらいでした。葉のへりには写真のように深いぎざぎざがあり、花をつける茎は一本だけ伸びます。その茎の頂上に黄色い舌状花(花の周りにつく舌の形のような花びら)の集まり、頭花をつけます。舌状花にはすべて雌しべ・雄しべがあり、立派に種をつけ、空に飛んでいきます。 上の写真や左下の写真をよく見てください。茎の上にあり、舌状花を全部抱きしめている緑色の太い角(つの)のようなものを総包片といいます。よく見ると内側の総包片は上に伸びていますが、外側の総包片は真ん中から下に垂れ下がっています。ここがセイヨウタンポポと、他の日本タンポポの違うところです。 セイヨウタンポポとよく似たものに、カントウタンポポやカンサイタンポポなどがあります。しかし、どのタンポポも舌状花ばかりで、ヒマワリの花のように真ん中に筒状花(筒のようになった花びら)はありません。
 セイヨウタンポポ以外のタンポポを見つけたら、ぜひ教えてくださいね。

   

撮影 2000.3.23 高津区溝の口6-6-979の路上で