ジンチョウゲ 

ジンチョウゲ科

撮影 2000.2.29 高津区久地800番地付近平瀬川沿いにて

解説

 この花が開花すると、たいへんよい香りがします。私はこの香りがとても好きですが、虫たちもきっと、この香りに誘われて、蜜を吸いにくるのかもしれません。写真をよく見ているとなんだか手作りの和菓子のようにも見えてきますね。中国原産の常緑・低木。日本では、早春に咲く庭木の代表的なものの一つです。 高さは1〜1.5m、木全体の形は球状になります。葉は厚く互い違いにつき(互生)、つやがあり短い柄をもっています。冬の間から枝先にたくさんのつぼみを付けます。春3月〜4月に開花すると資料にはありましたが、今年は(2000.2.29)センター前庭ではもう満開に近い状態です。 花は、外側は赤紫で内側は白色にみえますが、これはがくです。内側が白色の種類のほか、淡紅色のものもあります。写真右下は外側も内側も白です。左下の写真をよく見てください。がくは根元で筒状になり、口の部分で四つにわれているのが分かるでしょう(左下の写真参照)。 オスの木とメスの木があるそうですが、日本にあるものはほとんどオスの木であるため実は結ばないそうです。 ジンチョウゲが正しい呼び名であり、チンチョウゲは誤りであると牧野博士は自著の図鑑に書いています。 

   

撮影 2000.2.29 高津区久地800番地付近平瀬川沿いにて