サクラの みつせん と たくよう 

バラ科

撮影 2000.5.25 高津区久地393の路上で

解説

 双子葉(そうしよう)植物(種をまいたとき双葉が出る植物のこと)の本来の葉は、托葉(たくよう)・葉柄(ようへい)・葉身(ようしん)の三つがそろって完全葉(かんぜんよう)といいます。サクラの葉は、完全葉で、おまけに密腺(みつせん)までついています。ところが植物によっては托葉がなかったり、葉柄がなかったりします。いわば完全葉に対して不完全(ふかんぜん)葉といいます。
 托葉というのは、下の写真のように葉の柄(え)の根元にあり、これも葉の一部です。植物によってはこの托葉がとても大きくなったり、時にはツルになったりします。
 葉柄は枝(または茎)と葉身の間にあって、短いもの長いものなど様々です。
 桜の花が散った後、葉が大きくなったらぜひ観察してみて下さい。アリ君がさかんに蜜をなめている様子が観察できます。

    登録日: 2021年4月8日 /  更新日: 2021年4月8日