センダングサ 

キク科

撮影 2000.10.10 高津区久地平瀬川河口付近で

解説

 やぶの中に入ったりすると、いつの間にかズボンなどにこの種がくっついていて、しかも取りにくい・・・そんな経験はありませんか。衣服にくっつくのは、右下の写真でお分かりのように、種(正確には果実)の先に3〜5本のトゲ(正確にはノギといいます)が付いていて、さらに良く見ると1本1本のノギには逆向きの細かいトゲが付いています。ですから取れにくいのですね。
 背の高さはこの場合で80cmほど、茎は四角で、葉は、茎の下の方に付いている葉は、向かいあって付く対生(タイセイと読みます)ですが、茎の上の方は互い違いに付いています。上と下では違った付き方をしているのですね。
 花は、1〜5個の花びら(黄色で舌状花ゼツジョウカといいます)が外側に付いていますが、この場合はもう落ちてしまったようで見当たりません。
 よく似た種類に、同じキク科のアメリカセンダングサがありますが、この花にはゼツジョウカは見つけられません。また、アメリカセンダングサには花の下にある緑色の総包片が目立ちますが、この花は目立ちません。また果実のノギはアメリカセンダングサは2本しかなく、区別するのに役立ちます。アメリカセンダングサは、11月のページにあります。

   

撮影 2000.10.10 高津区久地平瀬川河口付近で