コニシキソウ 

トウダイグサ科

撮影 2000.8.30 高津区溝口 3−16−784 付近で

解説

 コンクリートやアスファルトのほんの少しのすき間でも、生きながらえています。
 北アメリカが原産の1年草です。地中深くに細い根を伸ばします。茎は根の近くからたくさん枝分かれをし、地面をはうようにして広がりますが、裏の方からは根を伸ばしません。よくみると茎には色がついていてたくさんの白い毛がついています(写真を良く見てください)。葉には短い柄がついていて(これにも色がついている)、上面には普通、細長くて黒い斑点がついています。葉の長さは5〜10mmくらいで、対生(タイセイ:向かいあってつく)です。
 花は、たいへん面白いのです。これがトウダイグサ科の特徴かもしれませんが、写真を見るとふくらんだ実のようなものがたくさん見えますが、これが花です。雄しべや雌しべはこのふくらんだ袋のようなものの中に入っています。袋のようなものから外に出ようとしているもの(左下写真)が雌しべのようです。白く見えるものは、腺体(センタイと読み、蜜を出すところです)といいます。したがってこの花は、花びらにあたるものがないのかもしれません。この時期、雌しべが早く熟して、雄しべはまだ袋の中に入ったままなのだそうです。雄しべと雌しべの熟す時期が違うのですね。なぜ時期がちがうのでしょう?。この事はどこかで説明しましたが、みなさんも調べてみてください。

   

撮影 2000.8.30 高津区溝口 3−16−784 付近で