クサギ 

クマツヅラ科

撮影 2000.11.22 高津区久地鹿島田・菅沿線通りで

解説

 もうそろそろ12月で、花もおしまいかなあ・・・などと思って、いつものように花を探しながら、久しぶりでこの道を歩きました。あまり期待はしていなかったのですが、道ばたのやぶの中から美しい花が見えたのです。え! この時期に! と初めは信じられなかったほどでした。写真を撮り、急いで勤務先に出勤して資料を調べました。観察メモをもとに資料と比べてみたり、読んだりしました。クサギという名は、強いにおいのあるところから名付けられたものらしく、その臭いをぜひ確かめたい。そこで祝日開けに、もう一度同じところに出かけ、臭いを確かめてみたのでした。確かに強烈な臭いが鼻を突いてきました。葉を一枚もいで、その付け根のところに鼻を近づけただけでも強い臭いがありました。
 木の高さは3メートル内外。葉は、向かい合って(対生)付き、下の方の葉ほど大きいようでした。葉柄(ヨウヘイと読み、葉と茎の間にある柄のことです)10〜18cmくらい。花びらは根元でくっつきあう(合弁)が、五つに割れて白色。ガクは五つに割れ、美しい紅色であることが写真でもお分かりいただけるでしょう。雄しべは4本で、花の外に突き出ています。先に何もついていないいと状のものはめしべで、自家受粉を嫌うのでしょうか、雄しべより長く外にでているのがお分かりいただけるだろうか。

   

撮影 2000.11.22 高津区久地鹿島田・菅沿線通りで