クリ 

ブナ科

撮影 2000.6.2 高津区久地 394 付近で

解説

  これは栗の花です。あの栗からはまったく想像も出来ない花ですね。この長い花は、雄花の集まりです。栗の実になる雌花はどこにあるのでしょう。そうです。雄花がたれ下がった根元の所についています。左下の写真、右上の方に見えるのが雌花のようです。
 栗というとやはり子どもの頃のことを思い出さずにはいられません。春の頃、この白い栗の花を見つけておいて、秋。村で栗拾いの解禁日になると、まだ暗いうちに起きて、懐中電灯を持って静かに、しかも急いで栗拾いに出かけたものでした。山に着く頃、朝日がさして薄明るい中に、栗がその光に照らされて、光って見えるのです。夢中で拾っては袋の中に入れ、背負うのがようやくできるくらいに拾ったこともありました。村の人の中には、夢中になったあげく、隣の村まで迷っていった人もあったくらいでした。猿に出会った人、熊に出会った人などの話も聞きました。

   

撮影 2000.6.2 高津区久地 394 付近で