キショウブ 別名:ドイツアヤメ

アヤメ科

撮影 2001.5.17 高津区久地 362付近で

解説

 花の高さは、70cm前後、花の直径は8cm前後、黄色い花が比較的大きく見える。
 明治の中頃に日本に輸入されたヨーロッパ原産の多年草で、今は日本各地に広く野生化しているそうです。
 この花は、花、特に雌しべに特徴があるようです。雌しべの先を柱頭といいますが、この柱頭が大きく三つに割れていて、花びらと同じ色をしています。そして3枚が大きく伸びて、その先が上を向いて丸まっています。花びら(アヤメ科では特に花被:かひといいます)は、外側の3枚が一番大きくよく目立ちます。次に大きいのが柱頭の3枚です。でもこれは雌しべなのですよ。そして内側の花びら(内花被)は一番小さく左下の写真で、真ん中に上向きに立っているのが内花被です。雄しべは3本ありますが、柱頭の下に小さくなってはさまれています。自分の花の花粉を嫌うのでしょうか。

   

撮影 2001.5.17 高津区久地 362付近で