キユウリグサ 

ムラサキ科

撮影 2000.4.24 高津区久地360付近の路上にて

解説

 目立たない小さな花です。気をつけて歩いているつもりだったのですが、何回も気づかないで通り過ぎていました。花がたくさん咲いていますが、直径約2mm。米粒をばらまいたように感じて気がつきました。ルーペでのぞいてみると、るり色のとてもかわいい花で、茎は毛だらけなのに、花は、可憐という言葉がぴったりのそんな花です。 平地の道ばたや畑にごく普通にみられる花(と資料にはあったが私には発見しにくかった)で、秋に発芽して翌年の春に開花する2年草です。根本からでる葉は、長い柄があり、地面にへばりついて冬を越します(ロゼットといいます)。だがこのロゼットは、花が開花する頃には枯れてしまいます。茎は根本からよく枝分かれしながらまっすぐ伸び、短い毛がたくさん生えています。この茎の上の方の葉の腋から花の柄がでて、小さな花が穂のようになって咲き、その先の方は、丸く巻いた形になっています。花びらが5枚あるように見えますが、花びらの根っこの方はくっついています。(合弁花の仲間)雄しべは5本あり、花びらの根元の方にくっついています。 日本だけではなく、中国や、朝鮮半島にもみられる花です。キユウリグサという名前は、茎や葉を指でこすりあわせると、野菜のキュウリのにおいがするところからきているようです。 

   

撮影 2000.4.24 高津区久地360付近の路上にて