コスモス 別名:アキザクラ、オオハルシャギク

キク科

撮影 2000.8.24 高津区久地 65付近の土手で

解説

 皆さんが良く知っているコスモスの花です。本当に美しいですね。参考資料としてよく利用させてもらっている牧野 富太郎博士の説明では、“可愛らしい美花をたくさん開く”として、最高のほめ言葉を使っているようです。たくさんの説明を読みましたが、可愛らしい美花という言葉には始めてお目にかかりました。
 コスモスというのは、ギリシャ語なのだそうです。意味は“飾る”とか“美しい”という意味なのだそうですが、外国の人達も同じ思いだったのでしょうか。
 このように美しい花なのに、資料を調べてみて始めて知ったことが二つありました。一つは、花びら(舌状花:ゼツジョウカと読みます)が8枚ということでした。そう思って写真の花びらを数えてみました。なるほどそうなのです。左下の写真は7枚のようですが、2枚重なっているものがあります。数が決まっているのですね。普段はまったくそんなことを意識していませんでした。
 もう一つは、この花びらは、きちんとメシベとオシベをもっている一つの花なのです。ですが種は出来ないのだそうです。真ん中の黄色く見える筒状花(トウジョウカと読み、花びらが短く筒のようになっている)はきちんと種が出来るということでした。このことは、ヒマワリにもいえるそうで、舌状花でも種が出来ないものがあるのですね。
 別名アキザクラは、秋桜の意味で、以前は広くこの名前が使われたそうです。今でも地方によっては、アキザクラの名前の方が通用するところもあるそうです。もちろん園芸種です。

   

撮影 2000.8.24 高津区久地 65付近の土手で