カゲツ 別名:カネノナルキ、ナリキンソウ

ベンケイソウ科

撮影 2002.2.26 高津区阪戸 1−6−36 付近で

解説

 色のまじり具合といい、白に赤紫の雄しべのヤク、そして勢いよく広がったように見える花弁、なんだか素敵な花です。この日は、あまり期待しないで歩いていました。ちょうど花の少ない季節であったからなのですが、この花が目に入ったときは、いささか緊張しました。なぜかっていうと、予想もしなかった花ですし、よその家の庭先なのですから。また通勤の人達や登校中のお友達の姿もたくさん見えていたのですから。
 撮っているときはこの花の名前は知りませんでした。がようやくこの花の名前が分かり、資料を読んでいって、少しがっかりしました。別の名前が「金の成る木」とか「成金草」とかといって、お金に関係する名前ばかりが出ていたからです。いかにも欲張りな人間が名前を付けたようで、この木にとっては失礼ではないかと思いました。どうしてこのような名前が生まれたのかは、分かりません。またカゲツという名の由来も分かりません。
 雄しべが5個、きれいなヤク(花粉をつくり、ためておく袋)が五つはっきり分かりますね。花が古くなると、ヤクはすっかり開き、花粉だらけになっているようです。花の直径は、5〜7mmくらいでした。厚ぼったくてサボテンを思わせるような葉は、だ円形であったり、卵をひっくり返したような形であったりですが、葉のふちはどの葉も濃い赤色でふちどられています。背の高さは、80cmほどでした。
 

   

撮影 2002.2.26 高津区阪戸 1−6−36 付近で