ツリガネニンジン 別名:ツリガネソウ、トトキ 

キキョウ科

撮影 2001.9.6 高津区宇奈根 847 付近の多摩川の土手で

解説

 高津区のはずれ、多摩区に近い宇奈根の多摩川の土手で見つけました。あわいうす紫色のツリガネ形をした可愛い花ですね。ツリガネニンジンの名前はこの花の形からと、根が朝鮮人参に似ているそうで、そこからつけられたということです。たいへん変化の多い花だそうで、株によって葉の付き方が違います。茎のまわりに輪(輪生といい、リンセイと読みます)のようについたり、互い違いであったり(互生といい、ゴセイと読みます)、向かいあって付いたり(対生といい、タイセイと読みます)するそうです。この場合は、葉が4枚、輪生していました。
 背の高さはこの場合は、50cmほどですが、資料では60〜100cmにもなるとありました。多摩川の土手は、年に何回か機械で除草しますので、そのためにあまり大きくならなかったのではないかと思います。花の長さはこの場合、2cmほどですが、雌しべは長く花の外に突き出ています。花びら(正しくは花冠:カカンといいます。合弁の場合はみなこのように呼ぶようです)は、先の方が五つに割れ、ガク片にはギザギザがあります。
 若い芽は、トトキといい食用になるそうで、私は食べたことがありませんが、たいへん美味だそうです。  

   

撮影 2001.9.6 高津区宇奈根 847 付近の多摩川の土手で