ツバキ 

ツバキ科

撮影 2000.3.8 溝の口4−16−1193高津図書館庭にて

解説

 冬から早春にかけての花の少ない時期に、ツバキはサザンカとともに私たちの心を慰めてくれます。日本に古くから育った原生種もあるそうですが、今私たちの周りにみられるものはほとんどが人によって作り出された園芸種のようです。この写真の花も園芸種のようで、花びらが大きく開いています。原生種は花びらがラッパ状になり完全には開かないのだそうです。 園芸植物として栽培され始めたのは、江戸時代初期からで、一重、八重、完全八重、などがあり、花の色も白から桃・紅・濃赤色などがあります。 葉は互い違いにつき、だ円形か長だ円形で厚く、表面は緑色でつやがあり、光って見えます。 花は枝先に一個ずつ下向きにさく花が多いようです。花びらの下部の方は互いにくっつきあっていて、そのためか花が終わるときには花びらが一枚一枚散るのではなく、花全体がまとまって落ちます。このことを首が落ちることになぞらえ、昔の人は嫌ったこともありました。 雄しべは多数あり、その下部はやはり互いにくっつきあい筒のようになっています。そのためその筒の白さがよく目立ちます。下の写真でもよくわかります。がくは5枚、雌しべの先は三つにわれています。これは花粉を受けやすくするためでしょうか。

   

撮影 2000.3.8 高津区久地468付近の二ヶ領用水沿いで