タカサブロウ 

キク科

撮影 2001.9.26 高津区溝口 3−20−26 付近で

解説

 地味で目立たない花ですが、湿り気が好きなようで、我が家の裏庭にも生えていて、どんどん勢いを伸ばしています。手で抜き取ろうとすると、茎も葉もざらついて、気持ち悪いくらいです。
 背の高さは、30〜40cmほどで、世界の暖地に広く分布する一年草だそうです。この場合は、町中の溝の側に生えていました。やはりしめったところが好きと見えます。
 花はごらんのように1cmほど、白く見える舌状花(ゼツジョウカといい、これ一枚一枚が花で、この中に雌しべと雄しべがあります)があり、この花の場合には雌しべだけがあります。中の方は筒状花(トウジョウカといい、短い花びらで、根元はくっついています。これも一つの花で、雌しべと雄しべがあります)で、両方ともに果実が出来ます。キクの仲間のうち舌状花・筒状花の両方をもっている仲間や、片方しか持っていない仲間、どちらにも果実が出来る仲間や片方しか果実が出来ない仲間などいろいろです。タンポポは、舌状花だけです。ヒマワリは両方の花があります。ノアザミには舌状花はありません。同じ仲間でも違うところがたくさんあります。調べてみるととても面白いですよ。

   

撮影 2001.9.26 高津区溝口 3−20−26 付近で