タイサンボク 別名:ハクレンボク

モクレン科

撮影 2001.5.25 高津区溝口 5−15−16 付近で

解説

  この木のそばは、まる一年間、ほとんど毎日と言っていいほど歩いていました。だがそこにタイサンボクという木が植えてあることにも気が付きませんでしたし、花が咲いていたことも、昨年の春も今年の春も気づきませんでした。しかも心の中では、この木の花もぜひ撮りたいなあと強く思って探していたのです。ある日、一緒に仕事をしている人から「ここにタイサンボクが咲いているね」と指摘されて、イヤー驚きました。なんといい加減なのでしょう。こんなに身近にあるのにまったく気づかないなんて、我ながらあきれるばかりです。さて、嘆いてばかりいられません。
 北アメリカが原産で、明治の初期に日本に入ってきた木だそうです。常緑の高木で、この木の場合は、10メートル前後と比較的小ぶりのようです。葉も花も大型です。長楕円形の葉は、互い違いにつき、長さは15cm前後でしょうか。縁にはギザギザが無く、厚みがあり写真でも分かるようにツヤがあります。
 大型の花は、枝の頂上につきごらんのように上向きに開きます。白い色の花びらが6枚、雄しべは多数、雌しべの先(柱頭:チュウトウと読みます)うずまき状に短い角が出ていて紅紫色を帯びているそうですが、この木の場合はまだ花がわかいようで、十分に育っていないように見えます。花からはとても良い香りを出すそうですが、私には分かりませんでした。残念!

   

撮影 2001.5.25 高津区溝口 5−15−16 付近で