チカラシバ 別名:ミチシバ

イネ科

撮影 2000.9.21 高津区久地 平瀬川河口付近で

解説

 草原や道ばた、空き地などどこにでも生える多年草です。とても強いひげ根を持ち、抜こうとしてもなかなか抜けません。力がたくさん必要なのでこの名がついたのでしょう。
 他の草と一緒に生えていても、この花はすぐに分かります。背の高さは、60cmほどで、他の草とそれほど変わらないのですが、穂に生えている剛毛(ゴウモウと読み、長さは2.5cmほどもある)の色が黒紫色で、緑一色の中では、よく目立ちました。左下の写真は、穂の部分をアップしたものですが、この剛毛の長さや色がお分かりでしょう。黄色に見えている部分は雄しべの葯(ヤクと読み、花粉を入れる袋です)です。ここから空気中に花粉を飛ばします。雄しべは3本で、たくさんの花粉を飛ばし、偶然に雌しべにつくのを待ちます。風媒花(フウバイカと読みます)と呼ばれる受粉(ジュフンと読み、雌しべに花粉を受け取る仕組みのことです)の仕組みです。イネの仲間に
は、このような仕組みが多いようです。

   

撮影 2000.9.21 高津区久地 平瀬川河口付近で