モッコク 別名:イイク、イク

ツバキ科

撮影 2001.6.27 高津区久地 10 付近で

解説

 資料によると、品格のある木の形と、一年中ツヤを失わない葉、そして秋のたわわに実る果実などから「庭木の王」とまでいわれる木だそうで、日本では古くから大切にされてきたそうです。この木を撮影しているときも、ほんのりとたいへん良い香りがしてきました。あたりに花がなかったことからこの木の匂いだと確信しました。常緑の高木だそうで、この木の場合は3�。半ほどありました。
 ごらんのように葉は厚く、ツヤがあり、葉の柄の部分(葉柄:ヨウヘイと読みます)は赤くなっています。毛はなく、先は丸くなっているかごくわずかにとがります。
 花は、今年出た枝の下半分くらいから長い柄(花柄:カヘイと読みます)を出して(1.5cmくらい)その先にした向きに咲きます(写真はどの場合も下から撮っているので花がよく見えます)。直径1cmほど白い花びらが5枚(盛りを過ぎるとクリーム色に変色)、雄しべは多数、雌しべは1本ですが、一本の木に、雄しべだけの花と雄しべと雌しべの両方を持つ花とがあるのだそうです。いわば単性花と両性花の両方を持っている花ということになります。頭のかたい私はとても不思議に思いました。花びらはとても散りやすく、帰りにそばを歩いてみると、雄しべをつけた花がたくさん落ちていました。どうやら写真の花も、雄しべばかりの単性花のようです。   

   

撮影 2001.6.27 高津区久地 10 付近で