メダラ 

ウコギ科

撮影 2001.8.2 高津区久地 67 付近で

解説

 本来はタラノキといってもよいのかもしれませんが、ある資料には、トゲの少ないものはメダラということがはっきり述べられていました。どうも無視できず、この名前にしました。トゲがあまり目につかなかったのです。
 春先の新しい芽は、山菜の王様といわれ、たいへん美味です。もちろん私も大好物ですが、この木にはたいへん申し訳ないことなのです。やっと少し伸びたと思うとまた人間にもぎ取られてしまいます。それでもまた芽を出すのですよ。偉いです。
 右下の写真を見てください。花は、もう散り落ちていて、わずかに花弁が残っているのがお分かりでしょうか。花弁は5、おしべ5、メシベの柱頭(チュウトオウと読み、花粉が付くところです)も5、と5という数字に縁のある木ですね。
 左下の写真で、白い花の下から伸びる葉は、これで一枚の葉なのです。長さが80cmほどもあります。小さく見える葉は、小葉といい葉の一部です。2回羽状複葉(ニカイウジョウフクヨウと読みます)で、鳥の羽のように並んで小葉がついています。

   

撮影 2001.8.2 高津区久地 67 付近で