メヒシバ 別名:メシバ、ジシバリ、ハタカリ

イネ科

撮影 2000.9.22 高津区久地 37 付近で

解説

 9月も末、メヒシバの大群が一斉に花を咲かせています。本来はもっと早いのかもしれませんが、この土手は一度、全面除草(機械で草刈りをしました)しました。そのため、今見えているこの大群は、また生えてきたものです。ですから開花時期もかなり遅れているかもしれません。それにしても一生懸命伸びて、花を咲かせ、子孫を残そうとするこの姿は、とても感激的ですがいかがですか。
 子どもの頃のことですが、畑に生えるこの草は、他のイネ科の仲間とともにとても憎らしく思っていました。なぜかというと、この花は、茎の節からも根を出すのです。まっすぐ立っているときは出さないのですが、倒れているときなどどんどん根を出し、横にも広がっていきます。ですから除草しても除草しても、すぐまた生えてくるので、私だけでなく農家の人も嫌いました。
 写真のように茎の頂上あたりから5〜12本ほども枝分かれをし、その枝にびっしりと花を付けます。そしてこのように群生します。本当に見事でした。花びらはありませんが、雄しべが3本と雌しべがあります。
 メヒシバの名は、オヒシバと比べて全体に細いので、男性と女性になぞらえたもののようです。

   

撮影 2000.9.22 高津区久地 37 付近で