ミズヒキ 

タデ科

撮影 2000.7.4 高津区溝口 3−14−19 付近で

解説

 皆さんは、ミズヒキってご存じですか。お祝いの袋などを包む時に結ぶ紅白のひものことです。この花をそのように見立てて、この名前が生まれたものだそうです。昔からものを書く人や茶道や華道に関係する人達に好まれた花のようで、庭などによく植えたのだそうです。この花も庭に植えられていました。
 多年生で、茎は直立し、高さはこの場合70cmほどありました。長さが8cm前後の葉が互い違い(互生:ゴセイと読みます)につき、その付け根にはさや状の托葉(タクヨウと読み、葉の一部です。)があります。これはタデ科の一つの特徴です。
 花びらはありませんがガクが四つに割れ、花びらのように見えます。ガクの表は赤色、裏は白く見えます。雄しべは5本、雌しべは1本ですが、雌しべの先の柱頭は二つに割れ長く伸びていて、左下の写真では少しわかりにくいですが、是非実物をみてください。
 花の色が白いと銀ミズヒキ、赤と白が混じり合っていると、ゴショミズヒキというそうです。

   

撮影 2000.7.4 高津区溝口 3−14−19 付近で