マーキュリー 

キク科

撮影 2001.10.3 高津区久地 48 付近で

解説

 ある秋の晴れた日、カメラをぶら下げて撮影に出かけました。そろそろ帰ろうと思ってふと先の方に目をやると、この花のあわい色が飛び込んできました。早速飛んでいって撮りました。まだ咲き始めたばかりのようで、充分に開ききっていないのがお分かりでしょうか。花の中心部分の黄色のところ、ここは筒状花(トウジョウカと読みます)または管状花(カンジョウカと読みます)といわれる花が集まったところですが、この黄色の外側からは、メシベがでているようですが、中心部分は、まだ開いていないのがお分かりでしょう。この黄色い一粒一粒がじつは立派な花で、きちんと雄しべと雌しべを付けているのです。花びら(正しくは、この場合は花被:カヒといいます)は根元の方がくっつきあって筒のようになっている(または管のようになっている)ので、合弁花といわれます。外側のあわい赤色でまわりが白い花びらの根元の方もくっつきあっています。舌のような形をしているので、舌状花(ゼツジョウカと読みます)といいます。この場合は雌しべや雄しべがあるのかどうか調べてはありませんが、この花びらのように見える一枚一枚もそれぞれ花なのです。形が違う二種類の小さな花が集まっているのですね。キクの仲間はこのような花の作りをしているものが多くあります。もちろんこの場合は園芸種で、雑誌には、改良に改良を重ねて、最新の花であると出ていました。花の直径は3cmほどでしょうか。            

   

撮影 2001.10.3 高津区久地 48 付近で