ママコノシリヌグイ 別名:トゲソバ

タデ科

撮影 2001.10.3 高津区久地 268 府中街道沿いで

解説

 この花をルーペで覗くとこんなに可愛い花なのです。ですが名前は少しひどいですよね。ママコは継子です。継子の意味を広辞苑で調べると、親子の血のつながりのない、実子でない子とあります。そのような子どものお尻を紙の代わりにこの草を使ってふくという意味なのでしょうか。右下の写真を見てもお分かりのようにたしかにすごいトゲがあります。でもこれはものによじ登るためのもので、いわばこの花の智恵ですよね。どうも人間は自分中心で物事を考えるみたいで、花に対しては本当に気の毒です。
 草原や道ばたなど、どこにでも生えるつる性の一年草です。茎の長さは1メートル〜2メートル、たくさん枝分かれをしますので、上の写真のようにあたり一面に茂っているように見えます。茎にも葉の柄にもたくさんの逆さまのトゲがあり、さわると痛さを感じます。花は、このようにとてもかれんなものですが、花びらはありません。花びらのように見えるものは、ガク片で、五つに割れています。雄しべは8個、雌しべは1個ですが、メシベの花柱(カチュウと読み、雌しべの一部です)は三つに割れています。葉は、互い違いに付き、三角形をしています。葉の脈の上にまでトゲがあります。

   

撮影 2001.10.3 高津区久地 268 府中街道沿いで