メドハギ 

マメ科

撮影 2000.10.6 高津区久地 平瀬川河口付近で

解説

 多摩川の川原のたくさん草が生えている中に群生していました。年に二回ほど除草作業が入りますので、いそいで種をつけようとしているのかもしれません。かわいそうな気もします。
 日当たりのよい草原に生える多年草で、多くの場合、茎は低木状になっています。この場合もそうで、高さは70cmほどでした。葉は互い違いに付き、三出複葉です。三出複葉とは、一本の葉の柄(葉柄:ヨウヘイといいます)に小さな葉(小葉:ショウヨウと読みます)が三枚くっついて一枚の葉となります。マメ科にはこのような葉が多くあります。
 花は、写真のように蝶に似た花を咲かせ(蝶形花:チョウケイカといいます)ます。花びらは5枚、雄しべは10本、そのうち下側の9本は根元の方でくっつきあっています。蝶形花の花びらにもそれぞれ名前がついていて、花によって形がいろいろ違います。この場合は、基の方が紫色になっている花びらを旗弁(キベンと読みます)といい、一番上に付きます。中間に付く二枚は横に広がる翼弁(ヨクベンと読みます)です。一番下の二枚は、竜骨弁(リュウコツベンと読みます)といいます。ここでは少しわかりにくいようです。

   

撮影 2000.10.6 高津区久地 平瀬川河口付近で